妊娠がわかると、うれしい気持ちと同時に「まず何をすればいいの?」と戸惑いますよね。病院の受診、役所の手続き、仕事のこと、体調管理と、妊娠初期は考えることが一気に増える時期です。
この記事では、妊娠がわかってから妊娠12週ごろまでにやることを、時期ごとのリストにまとめました。先に結論をお伝えすると、妊娠初期にやることは大きく次の5つです。
- 産婦人科で妊娠を確かめ、葉酸を毎日とり始める
- 心拍が確認できたら、妊娠届を出して母子健康手帳を受け取る
- 出産する病院を決めて、分娩の予約をする
- 出生前検査(NIPTなど)を受けるかどうか、夫婦で話し合う
- 職場への報告のタイミングと、働き方を考える
なかでも葉酸と出生前検査は、「受けられる時期」「とりたい時期」が決まっているので、後回しにしないのがポイントです。順番に見ていきましょう。
妊娠初期にやることリスト【時期別の早見表】
妊娠初期は、妊娠0週から13週6日までを指します。やることを時期ごとに並べると、次のようになります。週数はあくまで目安で、病院や自治体によって前後します。
| 時期の目安 | やること |
|---|---|
| 妊娠がわかったらすぐ(4〜5週ごろ) | 産婦人科を受診する/葉酸サプリを飲み始める/お酒・たばこ・薬を見直す |
| 心拍が確認できたら(6〜8週ごろ) | 妊娠届を出して母子健康手帳を受け取る/妊婦健診の受診票を受け取る/妊婦のための支援給付を申請する |
| 8〜10週ごろ | 出産する病院を決めて分娩を予約する/出生前検査を受けるか夫婦で話し合う |
| 10〜13週ごろ | NIPTなどの出生前検査を受ける(希望する場合)/職場に報告して働き方を相談する |
「全部いっぺんにやらなきゃ」と焦る必要はありません。上から順番に、体調のよい日に少しずつ進めていけば大丈夫です。ここからは、それぞれの中身を詳しく説明します。
妊娠がわかったらすぐやること
妊娠検査薬で陽性が出たら、まずは自分の体と赤ちゃんのためにできることから始めましょう。
産婦人科を受診して妊娠を確かめる
市販の妊娠検査薬で陽性が出ても、正常な妊娠かどうかは病院で確かめる必要があります。生理予定日から1週間ほど過ぎた、妊娠5週ごろに受診すると、超音波(エコー)で赤ちゃんが入る袋(胎のう)が見えることが多いです。
ただし、早すぎる時期に受診すると、まだ胎のうが見えず「1〜2週間後にもう一度来てください」と言われることもあります。何度か通うことになっても心配はいりません。出血や強いお腹の痛みがあるときは、時期にかかわらず早めに受診してください。
なお、妊娠の確認のための診察は健康保険が使えず、自費になるのが一般的です。病院によって費用が違うので、気になる方は受診前に確かめておくと安心です。
葉酸サプリを飲み始める
妊娠がわかったら、すぐに始めてほしいのが葉酸です。赤ちゃんの脳や脊髄のもとになる「神経管」は、妊娠のごく初期につくられます。厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、妊娠を計画している女性や妊娠初期の妊婦は、ふだんの食事に加えて、サプリメントなどから1日400μgの葉酸をとることが望まれるとされています。
葉酸は野菜にも含まれていますが、食事だけで毎日400μgを上乗せするのは大変です。つわりで食事がとりにくい時期でもあるので、サプリメントを使うのが現実的です。
妊娠中向けの葉酸サプリ「mamaru(ママル)」は、1日4粒で葉酸400μgに加えて、妊娠中に不足しやすい鉄や乳酸菌もとれるように作られています。妊娠がわかった日から飲み始められるので、まだ何も飲んでいない方は検討してみてください。
お酒・たばこ・薬を見直す
妊娠がわかったら、お酒とたばこはやめましょう。お酒は量にかかわらず赤ちゃんに影響するおそれがあり、たばこは受動喫煙にも気をつけたいところです。家族に吸う人がいる場合は、この機会に協力をお願いしておくと安心です。
ふだん飲んでいる薬やサプリがある方は、自己判断でやめたり続けたりせず、受診したときに医師に伝えて相談してください。持病の薬のなかには、急にやめると体調をくずすものもあります。
食べ物では、生肉や加熱の足りない肉、ナチュラルチーズ、一部の魚の食べすぎなどに注意が必要です。細かいことは妊婦健診で教えてもらえるので、まずは「生ものは控えめに」と覚えておけば十分です。
心拍確認後にやる手続き
エコーで赤ちゃんの心拍が確認できると、病院から「妊娠届を出してきてくださいね」と言われることが多いです。ここからは役所での手続きが中心になります。
妊娠届を出して母子健康手帳を受け取る
妊娠届は、住民票のある市区町村の窓口(保健センターなど)に出します。届け出ると、母子健康手帳(母子手帳)を受け取れます。母子手帳は、妊婦健診の記録や出産の状況、赤ちゃんの予防接種などを記録していく大切な手帳です。
多くの自治体では、届け出のときに保健師や助産師との面談があり、妊娠中の過ごし方や使える支援について説明してもらえます。マイナンバーカードや本人確認書類が必要になることが多いので、持ち物は自治体のホームページで確かめてから行きましょう。オンラインで届け出られる自治体もあります。
妊婦健診の受診票を受け取る
母子手帳と一緒に、妊婦健診の費用を助成してくれる受診票(補助券)がもらえます。妊婦健診は、国の基準で妊娠23週まではおおむね4週間に1回、24〜35週は2週間に1回、36週以降は1週間に1回が望ましいとされていて、合計14回ほど受けることになります。
受診票を使うと、健診の費用の多くが公費でまかなわれます。ただし、助成される金額や検査の内容は自治体ごとに違い、受診票の金額を超えた分は自己負担です。里帰り出産を考えている方は、住んでいる自治体以外の病院で受診票が使えるか、あとから払い戻しを受けられるかも確かめておきましょう。
妊婦のための支援給付を申請する
2025年4月から、国の制度として「妊婦のための支援給付」が始まりました。妊娠届を出して妊婦として認定されると5万円、出産予定日の8週間前以降に赤ちゃんの人数を届け出ると、赤ちゃん1人につき5万円が受け取れる仕組みです。所得制限はありません。
申請の方法や受け取り方(現金か、ポイントやクーポンか)は自治体によって違います。妊娠届を出すときに案内されることが多いので、そのときに一緒に手続きしておくと忘れずに済みます。
出産する病院を決めて分娩を予約する
妊娠がわかって最初に受診した病院で、そのまま出産できるとは限りません。最初のクリニックが分娩を扱っていない場合は、妊娠の途中で出産する病院に移ることになります。
人気のある産院や、無痛分娩ができる病院は、早い時期に分娩の予約がいっぱいになることがあります。「心拍が確認できたら予約を受け付ける」という病院も多いので、出産する病院の候補は妊娠8〜10週ごろまでに決めておくと安心です。
病院を選ぶときは、次のような点を比べてみてください。
- 家からの距離や、陣痛が来たときに向かいやすいか
- 総合病院か個人の産院か(持病がある方や、赤ちゃんに心配があるときは、小児科のある総合病院が安心)
- 無痛分娩ができるか、立ち会い出産ができるか
- 出産費用の目安や、個室・食事などの入院環境
里帰り出産をする場合は、里帰り先の病院にも早めに連絡しておきましょう。妊娠中の何週ごろに一度受診してほしい、と決めている病院もあります。
出生前検査を受けるか考える(10〜13週ごろ)
妊娠初期にもうひとつ考えておきたいのが、NIPT(新型出生前診断)などの出生前検査を受けるかどうかです。受けられる時期が決まっているため、「迷っているうちに時期を過ぎてしまった」ということがないようにしたいところです。
NIPTは妊娠10週前後から受けられる
NIPTは、お母さんの血液を採るだけで、赤ちゃんのダウン症候群(21トリソミー)、18トリソミー、13トリソミーの可能性を調べられる検査です。日本医学会の認証を受けた施設では妊娠10週以降、認証外のクリニックでは妊娠6週や9週から受けられるところもあります。
認証施設の報告(2024年度)では、NIPTを受けた時期は妊娠12週がいちばん多く、10〜13週に全体の約8割が集中していました。予約から検査、結果が出るまでには1〜2週間ほどかかるので、受けたい方は妊娠8〜10週ごろには施設を探し始めると、余裕をもって進められます。
参考:令和6年度(2024年度)実施状況報告(出生前検査認証制度等運営委員会)
受けるかどうかは夫婦で話し合っておく
出生前検査は、受けることも受けないことも、どちらも大切な選択です。結果によっては、その後の判断を夫婦で考えることになるため、検査を受ける前に「なぜ受けたいのか」「結果が陽性だったらどうするか」を話し合っておくことをおすすめします。
NIPTを受けられる施設は、大学病院などの認証施設と、認証外のクリニックに分かれていて、費用や調べられる項目、受けられる時期が違います。認証外のクリニックには、妊娠6週から受けられて、陽性のときの確定検査(羊水検査)の費用まで負担してくれるところもあります。
主なクリニックの費用や受けられる週数の違いは、こちらの比較記事にまとめています。
NIPTクリニック比較|平石とラジュボーの費用・週数・保証の違い土日も検査ができ、性別判定つきのプランが132,000円(税込)から用意されているのが、青山ラジュボークリニックです。
妊娠6週から検査でき、1回分の費用で6週と9週以降の2回受けられるのが、NIPT平石こどもクリニックです。
職場への報告と働き方を考える
働いている方は、職場にいつ伝えるかも悩みどころですよね。
報告のタイミングは心拍確認後〜安定期前が目安
職場への報告に決まった時期はありませんが、心拍が確認できて、母子手帳を受け取ったころに直属の上司へ伝える方が多いようです。妊娠初期は流産が起こりやすい時期でもあるため、同僚など広く伝えるのは、もう少し落ち着いてからでも構いません。
ただし、つわりがつらい方、立ち仕事や重い物を運ぶ仕事、夜勤がある方は、早めに上司に相談したほうが体を守りやすくなります。出産予定日や、産休に入りたい時期の目安も、あわせて伝えておくと引き継ぎの話がしやすくなります。
体調がつらいときは「母健連絡カード」を使う
つわりなどで働くのがつらいときは、「母性健康管理指導事項連絡カード(母健連絡カード)」が使えます。医師や助産師に、通勤の負担を減らす、休憩をとる、勤務時間を短くするなどの指導内容を書いてもらい、職場に出すカードです。
事業主は、カードに書かれた内容に応じて、必要な対応をとることが法律で義務づけられています。「言い出しにくい」と感じる方こそ、健診のときに医師に相談してみてください。
妊娠初期の体調管理で気をつけたいこと
妊娠初期は、見た目にはお腹が目立たない一方で、体の中では大きな変化が起きています。つわり、眠気、だるさ、便秘など、人によってさまざまな不調が出やすい時期です。
つわりの時期は、無理に3食きちんと食べようとしなくても大丈夫です。食べられるものを、食べられるときに少しずつ口にしましょう。ただし、水分もとれない、半日以上尿が出ない、体重が急に減ったといったときは、重いつわり(妊娠悪阻)のおそれがあるので、すぐに病院へ連絡してください。
また、妊娠初期は「流産しないかな」と不安になりやすい時期でもあります。妊娠初期の流産の多くは、赤ちゃん側の染色体の偶然の変化によるもので、お母さんの仕事や運動が原因になることはほとんどないとされています。不安な気持ちは、ひとりで抱えこまず、健診のときや自治体の相談窓口で話してみてください。
サプリを飲むのがつらい日は、お休みしても構いません。体調のよい日に再開しましょう。小粒で飲みやすいサプリを選んでおくと、つわりの時期も続けやすくなります。
mamaru(ママル)はいつからいつまで?ミタスからの切り替え時期を週数別に解説妊娠初期にやることのよくある質問
母子手帳はいつもらえばいいですか?
病院で心拍が確認され、「妊娠届を出してください」と言われたタイミングが目安です。妊娠6〜10週ごろになる方が多いでしょう。病院によっては、妊娠届に必要な書類(妊娠の診断書など)を渡してくれるところもあります。
葉酸サプリはいつまで飲めばいいですか?
サプリから1日400μgをとることがとくにすすめられているのは、妊娠初期までです。ただ、妊娠中期・後期も葉酸の必要量は妊娠前より多いままなので、出産まで続ける方も多くいます。時期ごとの考え方は、次の記事でくわしく解説しています。
ママル(mamaru)にDHAは入ってる?配合量1mgの実態と妊娠中の補い方NIPTは受けたほうがいいですか?
NIPTは希望する人が受ける検査で、受けなければいけないものではありません。年齢や家族の考え方によって答えは変わります。ご夫婦で話し合い、迷うときは遺伝カウンセリングを受けてみると、考えを整理しやすくなります。
まとめ:葉酸と出生前検査は「時期」を逃さないように
妊娠初期は、受診、母子手帳、病院選び、仕事の調整と、やることがたくさんあります。全部を完璧にこなそうとせず、時期の早見表を見ながら、ひとつずつ進めていきましょう。
なかでも、葉酸のサプリは妊娠がわかった日から、出生前検査は妊娠10週前後までに考え始めておくのがポイントです。どちらも「あとからでいいや」と思っているうちに、とりたい時期・受けたい時期が過ぎてしまいやすいものです。
まだ葉酸サプリを用意していない方は、妊娠中に必要な栄養をまとめてとれるmamaru(ママル)から始めてみてはいかがでしょうか。
NIPTを考えている方は、費用や受けられる時期をくらべて、早めに施設を探しておきましょう。

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